こんにちは、鎧谷つかさ(@B5pKUteU1CYpJBM)です。
カープファンにとって交流戦は、鬼門中の鬼門なのです。
できることなら、交流戦は回避したい━━
と本気で思っている方もいるでしょう。
2019年シーズンで15年目の戦いを終えた交流戦。
結果は、5勝12敗1分け(勝率.294)で最下位
カープの過去15年の戦いを振り返るとともに、なぜ交流戦に弱いのかを考察します。
交流戦歴代順位
- 最多順位は最下位(4回)
- 交流戦の優勝経験はない
- 過去最高順位は2017年の2位
交流戦通算成績
- 西武と楽天には勝ち越している
- 日本ハムとソフトバンクに滅法弱い
- 通算勝率.436は12球団中11位
なぜ交流戦で弱いのか
理由① スコアラー不足
2019年シーズンは、スコアラー6人体制で臨みました。
以前記事で紹介したように2019年までは、パリーグ担当の専属スコアラーがいませんでした。
キャンプやオープン戦、リーグ戦開幕後もパリーグ球団を分析する専属スコアラーが不在でした。
2020年シーズンから庄司隼人さんがパリーグ専属スコアラーとして配置されました。
これまで、裏方スタッフの人件費を惜しんできたツケが、現在の成績に直結したのだと思います。
理由② パリーグへの固定概念
スコアラーの不足によって、情報戦に敗れ、交流戦開始4年間は成績が振るわずでした。
その結果、選手やチーム全体で交流戦アレルギーを引き起こし、過度な意識や固定概念が植えつけられたと推察します。
チーム、組織、団体などの『負』の風土や伝統などは、なかなか払拭できないものです。
毎年のように、交流戦前になると『今年こそは!』みたいな報道を目にします。
このような空回りが、必要以上のプレッシャーとなり、特に打線を委縮させていると感じます。
理由③ 交流戦期間中の移動距離
2016年のデータですが、交流戦期間中の球団別移動距離一覧です。
パリーグは、札幌、仙台、埼玉、千葉、大阪、福岡と広範囲に各球団の本拠地があります。
一方でセリーグの本拠地は、東京×2、横浜、名古屋、兵庫、広島です。
関東に3球団が固まっていますし、最も離れていても関東⇔広島の間です。
交流戦期間中、カープはパリーグ球団と戦うため、移動距離が長くなります。
対照的なのが、関東(千葉)に本拠地を持つロッテです。
極端な話ですが、ロッテと西武は、交流戦日程が巨人、ヤクルト、DeNA戦のみビジター。
中日、阪神、カープ戦がホームで試合開催される場合、期間中ずっと関東に居ることになりますね。
普段から、札幌や福岡などの長距離移動しているパリーグ球団からすると、交流戦期間中の移動負担は感覚的に楽なのだと思います。
まとめ
3つの理由をあげましたが、「そんな単純な理由ではないっ!」と言いたい方もいるでしょう。
ですが、「単純に弱いから」で片づけるのは、意見が少々乱暴なように思えます。
カープが交流戦で弱いという事実を認めたくないわけではありません。
事実を認めた上で、なぜ弱いかの理由を考察してみました。
僕が考察した3つの理由以外にも、「DHの差」「ドラフトでのくじ運」など持論を持つことは悪いことではないはずです。
パリーグは、同一リーグの王者・ソフトバンクを倒すために分析や練習を日々行っています。
このようなリーグ内での底上げが、リーグ格差に繋がったのかもしれません。
今までいいようにやられた分、逆襲してもらいものです!
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