こんにちは、鎧谷つかさ(@B5pKUteU1CYpJBM)です。
皆さんは、FA(フリーエージェント)権という制度をご存知でしょうか━
そう、例の制度です。
カープファンでFA(フリーエージェント)権という言葉に、ポジティブなイメージを持っている人は限りなく少ないはずです。
先日、巨人の原監督が『プロテクト枠28人は狭すぎる』と発言したことでFA補償問題が話題になりました。
本当に28人では枠が少ないのか?
実際に、カープ選手で検証をしてみました。
そもそもFA制度とは
プロ野球の制度とか、あんまり詳しくないです!という方のために、ひらたーく説明しますね。
FA(フリーエージェント)権は、ある一定期間1軍にいると自分のチーム以外に移籍する権利が認められる制度です。
(過去の移籍例)
- 丸佳浩 広島⇒巨人(2018年行使)
- 大竹寛 広島⇒巨人(2013年行使)
- 新井貴浩 広島⇒阪神(2007年行使)
- 金本知憲 広島⇒阪神(2002年行使)
選手を持っていかれるだけなの!?
この際に、移籍元のチームは選手が一人減るわけですから何らかの補てんが必要ですよね。
その補てんがFA補償です。
FA補償は2種類あります。
移籍選手の年俸にもよりますが、移籍元は移籍先から選手か金銭が補償されます。
カープのFA補償事情
資金力や球団所在地の関係で、カープは常に移籍される側の球団なのです。
過去移籍例でのFA補償は、以下の通りでした。
- 丸佳浩選手⇒ 長野久義選手
- 大竹寛投手 ⇒ 一岡竜司投手
- 新井貴浩元選手 ⇒ 赤松真人元選手
- 金本知憲元選手 ⇒ 金銭補償
補償選手は、誰を獲得してもよいわけではない!
丸選手が移籍したときを例に話をします。
丸選手が巨人に移籍して、代わりに菅野投手や坂本選手を獲得できたらどうでしょうか?
いくら強欲な巨人でも、菅野投手や坂本選手を放出してまで丸選手を獲得しようとは考えませんよね?
そこで、移籍先チームの巨人が発動できる権利が『プロテクト枠』です。
移籍先チームの巨人は、28人まで『プロテクト』できます。
- プロテクトされた28人
- 外国人選手
- 育成契約選手
- ドラフト指名した来シーズンの新人選手
移籍元チームのカープは、これらに該当しない選手の中から獲得することができるのです。
【検証】カープ版のプロテクト枠28人
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
常に選手を奪われる側のカープ。
そのため、プロテクトリスト(28人)を作成したことがありません。
おそらく、これからも無縁だと思います。
だからこそ、妄想を膨らまして、『現時点でリストを作成するなら?』を真剣に考えてみました。
さらに、原監督の発言通り、『プロテクト枠が狭いのか?』を検証していきます。
対象選手一覧
投手
※プロテクト前対象選手=26人
野手
※プロテクト前対象選手=26人(菊池涼介は除く)

この52人の中から28人に絞っていく必要があります。
プロテクト選手一覧
結論
石原慶幸は功績と天秤にかけ悩んだ結果、年齢を考慮して外します。
さすがに獲得するチームがあるとは、考えにくいと判断しました。
FA権を保有している選手や今シーズン不調でも過去のチーム貢献度などを総合的に考え、プロテクトリストを作成しました。
独断ですが、実際に考えてみて感じたことです。
- 山口投手、田中法投手、羽月選手、永井選手、大盛選手などの若手有望株まで網羅できない
- 岡田投手、薮田投手、矢崎投手、中田投手などの扱いに悩む
- 本当はドラフト順位、出身校、相手チームの事情なども考慮するべきはず
【検証結果】
28人ではプロテクト枠が少なかったです(驚愕!)
原監督ごめんなさい・・・
確かにプロテクトする側の気持ちになって真剣に考えると同意できました。
しかし、これだけは伝えたい。
チームの弱点を補強するならFA選手獲得も理解できます。
毎年のように手当たり次第にFA市場に乗り出す某球団。
このような球団が増えないためにも、人的補償制度は抑止力として必要です。
昨年、カープが長野久義選手を獲得しましたが、他球団へのけん制も含め良い選択だったと思います。
選手の権利と戦力均衡・・・
両立は難しい問題です。
カープにとっては不毛な議論かもしれませんが、逆の立場からプロテクト枠を考えてみました。
一体、あなたならどの28人をプロテクトしますか━?
あなたも想像を膨らませてみると、面白いかもしれませんよ。
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